自作のイラストや漫画をSNSで発信するなどクリエイティブ活動をしている方、色々なクリエイターのイラストや漫画、二次創作の閲覧をよくする方なら1度は聞いたことはあるであろう「pixiv」というサービス。
また、pixivって聞いたことあるけど具体的にどんなサービスなの?と疑問に感じている方もいるでしょう。
本記事ではpixivの使い方や特徴、投稿することによるメリットやデメリットについて解説していきます。
- いろいろなクリエイターの作品を見たい人
- pixivについてもっと知りたい人
- 多くのイラスト好きや漫画好きと繋がりたい人
- pixivを使ってクリエイティブ活動を行いたい人
上記のいずれかに当てはまるなら参考になるはずなので是非お読みください。
pixiv(ピクシブ)とは
pixivとは2007年9月に誕生した、ユーザーが作品(イラスト・マンガ・小説)を投稿し、同じ好みを持つ人と繋がったりたくさんの温かい声援をもらうことができるシステムで、現在は7100万人の登録者という大規模なプラットフォームです。
内容としては自分の作品(創作・二次創作の両方)を投稿し、他のユーザーの作品をブックマーク(お気に入り)することでプロフィールが形成されていくので好みが似ている人とつながることができ、創作活動にまつわる人すべてが創作活動をより楽しむことができるサービスとなっています。
登録・基本利用は無料となっており、一部の機能を使うには有料会員になる必要があります。
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pixivの特徴
pixivの特徴は以下の4点です。
・作品を通して交流がメイン
・ポートフォリオとしても使える
・イラストの保存にも使える
・プロフィールには投稿とお気に入りがメインで表示される
それぞれ説明していきます。
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作品を通して交流がメイン
pixivは言語でのコミュニケーションを最小限に抑え、ユーザーが作品を通して交流するというシステムが中心となっています。
作品で会話するというイメージで、ユーザーの人柄や性格などより、"作品のクオリティ"や"好みのジャンルが似ている人"との繋がりを重視しています。いわば『作品で繋がるシステム』なのが一番の特徴でしょう。
例えばTwitterだと絵の画力よりも人との繋がりがメインとなるので、基本的にはフォロワーが多ければ多いほど拡散され、それだけ評価も増えます。
一方pixivだと純粋に作品のクオリティのみ評価されるので、「この作品を投稿している人はどんな人なのだろう?」と、ユーザー自体に興味を持たれることは少ないです。
そのため、利用者が検索をするとしても、よほど有名な人ではない限りは作品名や、題材を検索されることが多いです。
ポイント
こういったシステムの為、pixivは日本語がわからない外国人にも広く支持されており、国籍や文化、そして言語の違いを超えて自分の好きな作品やキャラクターなどの創作作品を見せ合い、一緒に楽しむことのできるプラットフォームとなっています。
ポートフォリオとしても使える
pixivはポートフォリオ(作品集)として使えるので、将来絵や漫画を仕事にしたい人にとって価値のあるものとなります。
例えばクライアントなどの発注する側は、仕事を任せる相手がどんなイラストを描けるのか、実力や経験を重要視します。
pixivは、ユーザーごとにページが用意されており、閲覧者はユーザーページにアクセスすることでその人がこれまでに投稿した作品をすべて見ることができる為、それを利用し、フリーランスとして活動するにしても企業に応募するにしてもこれまでの自分の作品で自己PRを行うことができます。
作品は1次創作、2次創作問わず使うことができますし、pixivでの活動が仕事に繋がるというのは珍しい話ではありません。
ポイント
また、作業環境や制作にかかった時間など、より細かい情報を書いておくことでクライアントがよりイメージしやすいポートフォリオになります。作品の数を増やし、自分の多様性をアピールすることも重要です。
イラストの保存にも使える
pixivではイラストをアップロードするだけで自動的に自分のプロフィールページへ表示されます。
容量や枚数などの制限が無く半永久的に保存されるので、ウェブサイトやブログなどを運営するよりも手軽なイラストの保存の手段として利用することができます。
ただし他人の作品を保存代わりに投稿するのは規約違反となるので注意が必要です。
プロフィールには投稿とお気に入りがメインで表示される
TwitterやInstagramなど現在主流のSNSでは、ユーザーのプロフィール画面へ行った時にまず目に入るのが文章での自己紹介だと思います。その文章を読むことで「こういうアカウントなんだな」「こういう人なんだな」と理解することができます。
しかしpixivの場合、プロフィールの中心として表示されるのは"最近投稿した3枚"と"ブックマーク3枚のイラスト"であるため、
・イラストを投稿する
・人のイラストを見てブックマークする
この2つの行動を満たすことで初めてプロフィールが完成するようになっています。
文章での自己紹介ではなく、自分がどんな作品を創作するのか、どんな作品を好むかを閲覧者へ伝えることができる仕組みは、作品で繋がるpixiv特有の仕様です。
pixivの使い方|アプリを例に解説
pixivの使い方をアプリを例に解説していきます。
pixivはおおまかに以下の4つの機能に分かれています。
・ホーム
・みつける
・新着
・マイページ
それぞれ解説していきます。
\アプリをダウンロード/
pixiv
pixiv Inc.無料posted withアプリーチ
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機能その1.ホーム
”ホーム”にはレコメンドと言って、おすすめの作品が表示されます。
・イラスト
・マンガ
・小説
上記3つのカテゴリーに分かれており、画面上部で選択することができるので目的のカテゴリーを選択しましょう。
ホーム画面には選択したカテゴリーのランキングやおすすめなどが表示される為気に入る作品に出会えるはずです。
機能その2.みつける
”みつける”では作品の検索を行うことができます。
・イラスト・マンガ
・小説
・ユーザー
ホームのように、上記3つのカテゴリーに分かれている為、目的のカテゴリーを選択すると入力フォームが現れるので検索したいワードを入力し、検索します。
カテゴリーによって検索の仕方が違うのでそれぞれ説明します。
イラスト・マンガ
まず入力フォームに自分が見たい作品に紐づけられそうなワードを入力します。(かっこいい作品が見たければ”かっこいい”と入力)
次に入力フォーム右側のマークをタップし、”検索対象”の条件を選択します。
・タグ部分一致…入力したワードに含まれるタグ全てを検索(”かっこいい”なら#かっこいいイラストも含まれる)
・タグ完全一致…検索するワードのみで検索(”かっこいい”なら#かっこいいのみ)
・タイトル・キャプション…検索ワードがタイトルかキャプション(作品の説明文)に含まれている作品を検索
デフォルトではタグ部分一致になっています。この条件が一番多くの作品を閲覧することができるので、変更する必要が無ければこの手順は省略して問題ありません。
小説
小説を検索する場合、タグの扱いは”イラスト・マンガ”と同様ですが、”テキスト”と”キーワード”が追加されます。
・テキスト…検索ワードが小説本文に含むものを検索
・キーワード…検索ワードがタイトルやキャプションに含まれるものを検索
ユーザー
ユーザー検索は作品を投稿するユーザー自体を検索する機能です。
「あの人の作品が見たい」という方向けの検索方法です。
機能その3.新着
新着ではフォローしたユーザーの新着作品が表示されます。
その他にみんなの新着というモードにも切り替えることが可能で、切り替えると全ユーザーの新着作品が最新順で表示されるようになります。
機能その4.マイページ
マイページは自分の専用ページです。
・作品の投稿
・作品管理
・お気に入り
・フォロー・フォロワーのチェック
・閲覧履歴(有料会員限定)
などを行うことが出来ます。
pixivで投稿する方法
pixivでは、マイページから作品を投稿することができます。
1.マイページ内の作品投稿をタップ
2.イラスト・マンガ・小説の中から選択
3.投稿するファイルを選択
4.タグやタイトル、キャプションを設定し投稿
投稿禁止作品に当てはまらないように
pixivには投稿禁止作品が定められています。投稿する際には以下の禁止事項に当てはまらないように注意しましょう。
注意
・中傷・脅迫・経済的もしくは精神的に損害や不利益を与えるもの
・性表現をいたずらに歪んだ状態で表現しているもの
・刺激が非常に強く嫌悪感が強い暴力シーンを表現しているもの
・いたずらに過度な思想を押し付けるもの
・反社会的行為を賛美し、これを過度に助長しているもの
・人種、信条、職業、性別、宗教などを不当に差別して表現しているもの
・カルト的宗教活動、過度な政治活動を表現しているもの
・過度な残虐シーン、刺激性をいたずらに誇張し、またはそれが模倣に結びつくと予想されるもの
・明らかに幼児を対象とした性的表現がされているもの
※隠蔽処理(モザイク等)が施されている場合は、社会通念上許される範囲でこの限りではありません
詳しくは公式のガイドラインを確認してください。↓
https://www.pixiv.net/terms/?page=guideline
pixivで投稿するメリットは5つ
Pixivに投稿するメリットは以下の5点です。
1.スキルアップに繋がる
2.他人の評価を元に客観的になれる
3.向上心が高まる
4.仕事に繋がる
5.好みが似た人と繋がれる
それぞれ説明していきます。
1.スキルアップに繋がる
pixivに投稿するということはたくさんの人が自分の作品を見る可能性があります。
それを意識して創作することで、きちんと最後まで細部にこだわって仕上げるので、自ずと技術が上がっていきスキルアップに繋がります。
また、Pixivは多様なジャンルの作品を投稿することができる場なので未経験のジャンルに挑戦してみるなど、新たな道も拓けてくることもあります。
2.他人の評価を元に客観的になれる
pixivに自分の作品を投稿すると、閲覧数や評価数、フォロワー数やブックマーク数など数字で自分の現在の評価を知ることができます。
創作作品を自己満足で終わらせずに、いろいろな人に見てもらって評価されるというのは刺激になります。
なかには批判的な評価をもらうこともあるかもしれませんが、それもひとつの意見ですので、吸収すれば自分の成長にも繋がります。
3.向上心が高まる
pixivでは自分以外にも数えきれないユーザーが作品を投稿しています。
その中で同じジャンルや同じキャラクターなどの作品と、自分の作品を比べることも刺激となり成長に繋がります。
「この人のような絵が描きたい」「この人には負けたくない」など、原動力はいろいろと考えられますが、共通して言えることは『向上心が高まる』ということでしょう。
切磋琢磨ではないですが、1人で創作するよりもモチベーションが上がりますよね。
4.仕事に繋がる
先ほどpixivはポートフォリオにもなるとお話ししましたが、pixiv内でランキングが上がれば多くの人に作品が見られるようになり、相手から仕事の依頼がくることもあります。
絵を仕事にしたい人にとってたくさんのチャンスが詰まっているpixivはやらない手がないですよね。
ただし怪しい依頼もあるようなのでしっかりと見極めることが重要です。
5.好みが似た人と繋がれる
自分が好きな題材の作品を投稿し続けていれば、同じ題材が好きなユーザーとどんどん繋がることができます。
いろいろなユーザーと交流することでイベントへの参加など様々な経験をすることができ、充実していくでしょう。
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pixivで投稿するデメリットは3つ
pixivで投稿するメリットを紹介しましたが、その反面デメリットもあることを覚えておきましょう。
デメリットは以下の3点です。
1.攻撃的なユーザーに絡まれる可能性がある
2.リアルでバレる可能性がある
3.評価を気にするあまり楽しめなくなる
こちらもそれぞれ説明していきます。
1.攻撃的なユーザーに絡まれる可能性がある
pixivではコメントやメッセージなど、作品に対して具体的な感想を述べて評価できるようになっています。
褒められるなど高評価を貰えばもちろん嬉しいですが、その反面批判的な意見をもらうことがあります。一生懸命描いた絵などの作品に対してネガティブな言葉を受けると悲しいですよね。
それが真っ当な意見ならまだしも、何かといちゃもんを付けたがる攻撃的なユーザーも存在するので、場合によっては自信を失ったりストレスを感じるなどの被害を受ける可能性があります。
おそらく有名になればなるほどその頻度は高くなるため、結果的にpixivに疲れてしまい、創作意欲も湧かなくなってしまうかもしれません。
2.リアルでバレる可能性がある
pixiv内である程度人気が出てくると多くのユーザーが作品を見てくれるようになります。
もし友人や知人がpixivに投稿している作品を見たことがある場合、その人がpixivで同じ作品をたまたま見つけ、特定される可能性があります。
そうなればプロフィールなどから全ての投稿作品を見られることも。中には絶対に友人や知人に見られたくない作品もあるかもしれません。
3.評価を気にするあまり楽しめなくなる
何度かお話ししていますが、pixivに投稿した作品は他のユーザーに評価されるシステムになっています。
このことから、最初はただ純粋に創作することを楽しんでいたはずが、いつの間にか高評価をもらうことが目的となっていくことがあります。
確かに閲覧者から認められ、評価されるのは嬉しいことですが自分が楽しめていなければ疲れてしまう一方です。
まとめ
pixivの使い方や投稿するメリット・デメリットについて解説しました。
◾️投稿のメリットまとめ
1.スキルアップに繋がる
2.他人の評価を元に客観的になれる
3.向上心が高まる
4.仕事に繋がる
5.好みが似た人と繋がれる
◾️投稿のデメリットまとめ
1.攻撃的なユーザーに絡まれる可能性がある
2.リアルでバレる可能性がある
3.評価を気にするあまり楽しめなくなる
◾️pixivに向いている人
・漫画、イラスト、グラフィックデザインなどの作品を共有したいアーティストやクリエイター
・作品を評価したり、アーティストやクリエイターと交流することが好きな人
pixivで投稿を続けていけば、仲間が増えるだけでなく仕事に繋がることがあるかもしれません。
ただし、他人からの評価を気にしすぎると楽しめなくなることも考えられるので、まずは自分が楽しむことを優先に活動してくださいね。
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