イラスト作成が趣味・得意としている方の中には、「自分の画力をもっと役に立てたい」と考えることもあるのではないでしょうか。
もし、あなたの描いたイラストが誰かの役に立ち、さらに自分の収益にもつながれば、これほど嬉しいことはないでしょう。
最近では多くのクラウドソーシングが立ち上がっているため、気軽に副業を始められる環境となっています。
そんな中、イラスト作成のお仕事で注目を集めているのがランサーズというサイトです。
そこで、今回の記事ではランサーズの概要と稼ぐ方法を解説いたします。
自分の描いたイラストでお金を稼ぎたいと考えている方や、イラスト関係の副業を始めたいと考えている方は、是非参考にしてください。
ランサーズ(Lancers)とは?
ランサーズとは、株式会社ランサーズによって運営されている日本最大級のクラウドソーシングサイトです。
イラストレーターを始め、エンジニア、ライターなどのフリーランスや小規模団体にWebサイト上で発注を行うことができます。
また、受注する側はランサーと呼ばれ、サイト上で自分に合った仕事を探したり直接業務の依頼を受けたりすることで契約を行った後、作業に取りかかれます。
なお、イラストレーターのカテゴリは、ロゴやイラスト、キャラクター制作などが挙げられます。
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ランサーズで掲載されている仕事の種類
ランサーズで掲載されている仕事はタスク、プロジェクト、コンペの3種類とあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
タスク案件
タスク案件は、掲示されている内容に従って仕事をこなしていく案件です。
基本誰でも作業を行うことができ「早い者順でどうぞ」の感覚です。
また、基本的にランサーとクライアントさんとのやり取りもなく、承認を頂ければ報酬をもらえます。
ただ、イラストレーターでタスクの案件はほとんどなく、主にライター向けの仕事がメインとなります。
プロジェクト案件
プロジェクト案件は仕事の内容や納期を確認した後、金額や製作期間の見積もりをクライアントさんに提案し、承認がもらえれば作業に取りかかれる案件です。
タスクやコンペとは違い、クライアントさんとのやり取りが必要で、ショートメッセージを使う機会が多くなるでしょう。
また、クライアントさんによっては、直接通話や対面で打ち合わせをするケースもあります。
仕事の内容は初心者でも行えるものから、プロレベルのスキルが求められる案件など様々です。
コンペ案件
コンペ案件は、依頼内容に沿ったイラストやロゴなどの作品を作り上げ、直接クライアントさんに納品する案件です。
そこで、クライアントさんに採用してもらえれば報酬が入る流れとなっています。
タスクやプロジェクトに比べて報酬は高い分、作品が採用されなかった場合は報酬がもらえません。
案件によっては参加費がもらえるケースもありますが、採用報酬の10%などと少額なので期待はしないほうが良いでしょう。
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ランサーズで稼ぐ方法
ランサーズの基本的な仕組みが分かったところで、今度は「どのようにして稼いでいくか?」を解説いたします。
ここで記載する方法をマスターして頂ければ、きっとあなたはランサーズで稼げるイラストレーターになるでしょう。
プロフィールを充実させよう
クラウドソーシングにおけるプロフィールというのは、自分が一番にアピールできる部分です。
自分が得意とするジャンルを始め、過去に制作したイラストの一覧を載せておくことで、プロフィールを見たクライアントさんに、あなたのイメージが伝わりやすくなります。
自己紹介の欄に記載する際も「イラストを描くのが得意です」だけで済ませてはいけません。
そこから自分のアピールポイントや、クライアントさんのためになる情報(1日の活動時間や納品までの期間、得意なジャンルなど)を書くことが重要です。
こうして、プロフィールを充実させることで、クライアントさんから「この人なら仕事を任せられそうだ」と信頼を得られます。
多くのクライアントさんから信頼を得るためにも、プロフィールはしっかりと記載してくださいね。
ポイント
また、ランサーズには本人確認、機密保持確認、ランサーズチェック、電話確認と4つの認証事項がありますが、必ず済ませておきましょう。
認証を済ませていない場合、仕事の提案ができない案件も多数あります。
コンペ案件で採用を狙う
先ほども説明しましたが、コンペ案件は採用してもらった際に、報酬が入るシステムです。
初心者歓迎の案件から上級者向けの案件と様々です。デザインが採用されれば、報酬がもらえることに加えて自分の実績にも加算されます。
ポイント
また、採用されなかった場合でも、あなたが作り上げた作品としてプロフィールを充実させるための資料にできるので、積極的に挑戦すると良いでしょう。
コンペ案件で採用率を上げるには?
コンペ案件で少しでも採用率を上げるためには、クライアントさんのニーズを読み取ることが大事です。
例えば、クライアントさんが「赤色の丸を描いて欲しい」と掲示しているにも関わらず、青色の丸を納品すれば間違いなく採用されません。
クライアントさんが何を求めて何に拘っているのか?
これを理解できれば、コンペ案件での採用率は高くなるでしょう。
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認定ランサーを目指す
認定ランサーとは、一定の条件と実績を挙げたランサーに贈られる称号です。
一言で言うならランサーズにおけるプロです。
認定ランサーの称号を得られれば、単価の高い案件が受注しやすくなるのはもちろん、クライアントさんが直接依頼をお願いするケースも多くなります。
ただ、認定ランサーの称号を得るためには、以下の条件を満たす必要があります。
- メッセージの返信率(24時間以内)が80%以内。
- 仕事を受注してから納品を完了させる割合が90%以上であること。
- 獲得報酬額が上位20%以内であること。
- クライアントさんからの平均評価が4.8以上であること。
- 本人確認、機密保持確認、ランサーズチェック、電話確認と4つの認証を済ませる。
ランサーズストアで自分のスキルを売る
ランサーズには、タスク、プロジェクト、コンペが掲載されている案件とは別に、自分のスキルを出品できるランサーズストアがあります。
掲載されている仕事の場合、自分から応募してクライアントさんから受注する流れですが、ランサーズストアはその逆です。
クライアントさんがランサーのサービスを購入して、その後仕事に取りかかる流れですね。
また、自分で出品するサービスなので、価格の設定も自由に決められます。
ポイント
しかし、ランサーズストアにサービスを出品できても、購入してもらわなければ意味がありません。
少しでも多くの方に購入してもらうためには、以下の工夫が必要です。
最初は安い金額で
実績が少ない状態において、高い価格でサービスを展開しても集客は難しいでしょう。
そのため、最初は安い金額で積極的にサービスを売り、実績を上げることが大事です。
そして、実績が多くなるにつれて、少しずつ価格を上げていくやり方をおすすめします。
幅広くサービスを行おう
価格以外にもオプションを加えたり、リクエストに応えたりしたほうが購入者の購入意欲は上がります。
サービス内容は明確に
自分が行うサービスを始め、納品するファイルの形式、修正回数など具体的に記載をすることで、購入者はサービスの内容をイメージしやすくなります。
書き方が思い浮かばない方は、多くの実績を出している出品者のページを参考にしてみると良いでしょう。
ランサーズを利用する上で注意すべき点
このように、自分のレベルに合わせて気軽に始められる事もあり、ランサーズは人気の高いサービスです。
しかし、ランサーズを使う上で注意すべき点もあります。
システム手数料が高い
ランサーズは無料で利用できる分、報酬に応じて手数料が引かれます。手数料は金額ごとに変わりますが、以下を参考にしてください。
■報酬金額が10万円以下の場合:手数料20%
■報酬金額が10万円超~20万円以下の場合:手数料10%
■報酬金額が20万円超の場合:手数料5%
ポイント
20%を例に挙げれば、クライアントさんから支払われる報酬が1万円の場合、手数料の発生で実際にもらえる報酬は8000円となります。
したがって、ランサーズで仕事に取り組む際は、手数料を考慮した上で案件を選ぶようにしましょう。
案件に取りかかる際は仮払いを確認してから行おう
ランサーズを含むクラウドソーシングには、仮払い(ランサーズではエスクローとも言う)システムがあります。
仮払いは、案件のやり取りが終了するまでランサーズが報酬を預かってくれるシステムです。
ランサーズがお金を預かっておくことで「仕事をしたのにお金がもらえない」、「お金を払ったのに仕事がされない」などといったトラブルを未然に防げます。
注意ポイント
逆に仮払いが行われていない状態で取引を進めた場合、問題が起きても運営は対処してくれません。
後悔しないためにも、必ず仮払いを確認した上で作業に取りかかりましょう。
まとめ
今回はランサーズの仕組みと稼ぐ方法について解説してきました。では、大事なポイントをもう一度おさらいしていきましょう。
- ランサーズで掲載されている仕事の種類は、タスク、プロジェクト、コンペの3種類。
- ランサーズで稼ぐにはプロフィールの充実、コンペ案件での採用、認定ランサーズの称号を得る、ランサーズストアでサービスを売ることが挙げられる。
- ランサーズはシステム手数料が発生するため、案件を選ぶ際には手数料を考慮しよう。
- クライアントさんとのトラブルを防止するために、必ず仮払いを確認した上で作業に取りかかる。
最初の内は中々高収入を狙うのは難しいかも知れません。
ですが、今回まとめた内容を地道に実践して頂ければ、自然と多くのクライアントさんに仕事を依頼されるほどのイラストレーターになれるでしょう。
そして、自分の描いた絵が誰かの役に立つことで、大きな達成感も得られます。
今なお多くのクライアントさんがランサーズでイラストの仕事を発注していますので、あなたが考えた素敵なデザインを提供してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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