
ポッドキャストとは、インターネット上で配信される音声コンテンツです。
ラジオ感覚で好きな時間に好きな場所で聴けるため、近年人気が高まっています。
最近は通勤しながら、家事をしながら聴覚で情報を得たり、勉強したりする“耳活”なんて言葉も流行っているので、自分でオーディオブックやポッドキャストなどの音声コンテンツを配信してみたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、誰でも気軽に自分のコンテンツを配信できる、ポッドキャストの始め方や収益化の方法について解説します!
ポッドキャストとは?ラジオ感覚で楽しめる音声配信コンテンツ

ポッドキャストとは、元々iPod向けに作られた音声配信サービスのことです。
iPodユーザー向けということもあって、その歴史は新しいものではないのですが、近年は仕事や家事、通勤時など、何かをしながら情報を得ることができると再注目されています。
配信内容はラジオに似ているのですが、ラジオと違って配信時間が限られていないこと、ラジオ環境でなくてもどこでも聴けること、誰でも手軽に配信できること点も魅力。
顔が見えないだけに、隣にいるかのような親近感を感じることもできます。
ポイント
動画配信は編集のためにハイスペックなPCやソフト、撮影機材が必要になりますが、音声だけなら用意する機材もソフトも手に入りやすく、配信する側のハードルも低いので興味があったらぜひ参入してみましょう。
ポッドキャストの始め方

ポッドキャストを始めるには、どんな準備が必要なのでしょうか。
テーマの決め方や収録の準備について解説します!
配信するテーマを決める
ポッドキャストとは自分のラジオ番組のようなもの。
音楽番組や情報番組、中にはドラマまで、様々な音声コンテンツが配信されています。
ラジオのように耳から情報を得たり、朗読を楽しんだりすることができるので、自分の知識や経験、得意なことを番組にすると良いでしょう。
ポイント
自分の職業や特技、趣味に関する情報を発するのも良いですし、自作の音楽を発信したり、演劇が好きなら朗読や自分で作った脚本をドラマ化というのも面白いですね。
自分のオリジナリティ溢れる番組を作って、多くの人の注目を集めましょう!
番組名を決める
ラジオ番組と同じように、番組名を決めましょう。
番組名は、リスナーに覚えてもらいやすく内容をイメージしやすいものにすると、一度番組を気に入ってくれたリスナーがまた聴きにきてくれる可能性がぐっと上がります。
機材や編集ソフトを用意する
機材や編集ソフトは、最低限のマイクと編集ソフトがあれば、それほど高価なものは必要ありません。
マイクは、スマートフォンやPCの内蔵マイクでも十分ですが、音質を重視したい場合は単一指向性のマイクがおすすめです。
編集ソフトは、無料で使えるものも多くあります。
ポイント
最初のうちは無料のものでも良いと思いますが、リスナーが増え、より高音質の番組を届けてもっと多くの人に聞いてもらいたいと思うようになれば、本格的な編集ソフトを購入を検討しましょう。
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準備するべきこと

配信内容の決定や機材の準備が済んだら、いよいよ収録してコンテンツを配信してみましょう。
収録のコツと、収録したコンテンツをリスナーに届ける方法について紹介します!
収録場所を確保する
収録場所は、周囲の音が聞こえない静かな場所を選びましょう。
周囲の雑音が入ってしまうとコンテンツの質が下がるだけでなく、家族のプライベートな会話が入ってしまったり、どこで録音しているか特定できてしまったりするので、身バレする可能性があります。
ポイント
ある程度は編集でノイズを消すことも可能ですが、ノイズが多ければ多いほど編集作業が大変になりますし、編集中に見落とした小さなノイズが残ってしまう可能性もあるので収録場所は静かであればあるほど良いでしょう。
リスナーにメッセージを届ける方法を決める
リスナーにメッセージを届けるには、配信プラットフォームに登録する必要があります。
国内で人気の配信プラットフォームには、以下のようなものがあります。
配信プラットフォームによってリスナー層や収益化の方法も異なります。
いくつかの配信プラットフォームを組み合わせてもOK。
自分のコンテンツにあったリスナー層がいるプラットフォームを選びましょう。
リスナーにとって聴きやすい録音のコツ
ポッドキャストは音声だけで情報を伝えなければならない分、聴覚からリスナーに働きかけ、イメージを膨らませることができるよう配慮したコンテンツでなければなりません。
はっきりと聞き取りやすく、わかりやすい伝え方を心がけましょう。
具体的には、次のようなことを心がけるとリスナーには聞き取りやすく、わかりやすいコンテンツとなるでしょう。
ポイント
- 言葉は1つ1つ、ゆっくり、はっきりと発音する
- 難しい単語、専門用語を使いすぎない
- 「それ」「この」など指示語を極力少なくする
- 1つの文章を短く区切る
文章を目で追っているのだったら、わからなければ自分のペースでさかのぼって確認しながら読み進めることができます。
一方ポッドキャストでは、早口で聞き取りにくかったり、指示語や専門用語の意味がわからなくなったりしても配信者のペースでどんどん進んでしまうので、一度わからないことが出てくるとリスナーはついていけず、置いてけぼりになってしまうのです。
ポイント
ポッドキャストも何度も戻って再生したり、再生速度を調整したりすることは可能ですが、リスナーにとっても操作の手間が増えてしまいます。
なるべく自然な状態で聴いてすんなり頭に入ってくるようなペースで話すようにした方が、リスナーの脳に負担がかからず、気持ちよく聴いてもらえるでしょう。
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収益化について

ポッドキャスト配信は、広告収入やスポンサー収入、リスナー課金によって収益化することも可能です。
せっかく自分の番組を配信するのなら、YouTuberのように収益を得たいもの。
では、ポッドキャストで収入を得る方法について見ていきましょう。
広告収入
広告収入は、ポッドキャストの冒頭や合間に流れる広告から得られる収入です。
ラジオでも番組の合間にCMが流れますし、YouTubeも広告を見てからでないと先に進めないことがありますが、同様にポッドキャストでも合間にCMを流し再生回数分の収入を得ることができます。
広告収入を得るには、配信プラットフォームと契約する必要があります。
ポイント
自分の番組が再生されなかったら自分に収入が入らないだけのことなので誰も損はしません。
ハードルが低い分収入も少なめですが、自由気ままに自分の番組を配信しつつ、最も気軽にできる収益化の方法であると言えるでしょう。
スポンサー収入
スポンサー収入は、企業や団体から商品やサービスの提供を受け、その紹介や宣伝を行うことで得られる収入です。
スポンサー収入を得るには、企業や団体と直接交渉する必要があります。
契約内容にもよりますが、企業や団体と提携すればある程度まとまった額のギャラをもらえるかもしれません。
ポイント
一方で、ギャラをもらって依頼を受けている以上、結果を出さなければ契約を打ち切られてしまうので、継続的に収入を得るには「再生回数を稼がなければならない」というプレッシャーや「自分のこだわりよりもスポンサーの要望やリスナーのトレンドを優先しなければならない」というもどかしさと闘わなければならないのがつらいところです。
リスナー課金による収入
リスナー課金による収入は、有料会員向けのコンテンツを配信したり、リスナーから寄付やおひねりをもらったりして収入を得る方法です。
配信するコンテンツの一部を有料化し、リスナーに購入してもらう方法もあります。
有料コンテンツを配信するということは、「お金を払ってでもこの番組を聴きたい!」と思ってもらえるような番組を作らなければなりません。
スポンサーに頭が上がらないような状況よりは気軽にコンテンツ配信ができますが、自力でリスナーの満足するコンテンツを発信しなければ稼ぎにはならないため、収益化の難易度としては高めです。
ポイント
しかし、自分自身でリスナーの目線に立ってリスナーの役に立つコンテンツ作りにこだわることができるので、やりがいはあります。
おひねりや寄付の機能、有料コンテンツの作成機能があるかは配信プラットフォームにもよりますので、収益化を考えている場合は収益化の機能も配信プラットフォーム選びの検討項目に含めて考えてみるといいかもしれません。
ポッドキャストで自分だけの音声コンテンツを配信しよう!

耳だけで情報を得ることができるポッドキャストは、「ながら勉強」「ながら家事」「ながら通勤」ができて忙しい現代人にとってはとても便利なコンテンツです。
学生に主婦、サラリーマンなど年齢、職業を問わず幅広い人々に人気。
動画配信コンテンツが様々な流行を産んでいる近年でも、着実に人気を集め、あえて動画配信には手を出さず、音声配信に進出しているタレントやニュースキャスター、声優なども多いと言います。
「動画配信に興味があったけど顔出しはちょっと・・・」
「動画編集ってハイスペックなPCとソフトがいるんでしょ?無理無理!」
と思っていた人も、とりあえずスマホがあれば自分の声だけで誰かに情報を発信したり、自分の作った音楽・音声作品を届けたり、収益を得たりできるチャンスがポッドキャストにはあります。
実はiPod全盛期から廃れずに生き残り続けてきた強者なので、多少ブームの波はあっても完全に消えてなくなることは当分ないでしょう。
一度作った作品は、収益化してしまえば長きにわたり収益を生み続けてくれます。
ぜひ、情報発信や音声コンテンツに興味がある方はポッドキャスト配信にチャレンジしてみてくださいね!
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