あなたは自分で描いたイラストや漫画のデジタルアートで稼ぎ、継続的に報酬を得る方法をご存知ですか。
それは自作デジタルアートの価値を高め、売れる場所で販売するだけです。
しかし、ココナラ やスキマ などで販売しても、なかなか購入してもらえない。数枚売れても継続した収入にはならない。
このように悩んでいませんか?
それなら是非、イラストや漫画が高額で購入してもらえ、継続した収入を稼げる「NFTアート」に挑戦してみましょう。
この記事では話題性が高いNFTアートの解説と、自作イラストや漫画などのデジタルアートを高く売り、継続して稼げる理由や方法をお話しします。
また、NFTアートの始め方や販売場所(マーケットプレイス)についてもご紹介します。
NFTアートとは
NFTとは「Non-Fungible Token」の略称で、「代替不可能なもの」「唯一無二なもの」を意味しており、ブロックチェーンを使ったデジタル資産で作られた資産の一種を言います。
簡単に言うと、「世界に1つしかないあなただけの作品」だと証明してくれるものです。
ポイント
イメージとしては、「NFT化したデジタルイラストを購入する」となったら、購入するときにデジタルイラストと複製が出来ない証明書がセットでついてきます。
アート作品をNFT化したものを「NFTアート」と呼んでいるのです。
ブロックチェーンとは
ネット上の情報を安全に管理して記録ができる技術であり、どのような権力者であっても、犯罪者でも一度記録した情報を書き換え、改変できない技術のことです。
NFTは2020年2月頃に話題となり、その後、多くのアーティストがNFTアートを販売しており、高額で取引されています。
一般的なアート市場は6~7兆円市場ですが、対してNFT市場は1兆5000億円(OpenSea2021年3月売上)となっていて、2021年から急成長しています。
そのためNFT市場は法整備が追いついておらず、第三者が勝手にNFT化し売買している事例も発生しているのです。
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なぜNFTとアートが注目されているの?
なぜデジタルアートが高額取引されているのか不思議ですよね。
それはデジタルアートの問題点をNFTが解消しているから注目されています。
ポイント
デジタルアートの問題点は、複製が簡単に出来てしまう点です。
PC、スマホの普及により、少しの操作で複写、二次配布が簡単に出来て作品の価値が下がってしまうことがありました。
ここで登場したのがNFTです。
NFTは先に述べたように、「世界に1つしかないあなただけの作品」の証明になり、複製が困難となります。
これはNFTの特徴として作品がどのようにして売買、取引されたのかが記録されており、仮に贋作を作成しても簡単に見破られてしまう特徴があるから可能となっています。
また、コレクターの所有欲も刺激しているから注目されています。
世界に1つしかない、世にあまり出回っていないということが高額でも欲しいコレクターを量産しているのではないでしょうか。
ポイント
あくまで予想ですが、本来アートは美術館や個展に足を運ばないと見れないものだったのですが、デジタルアートとして登場しているので取っ付きやすい点も注目材料の1つだと考えています。
NFTアートイラスト作品と一般的なイラスト作品との違い
NFTアートイラスト作品と一般的なイラスト作品との違いは、改変不可で唯一無二の作品か複製できる作品かどうかです。
一般的なイラスト作品はデジタル作品の場合、編集や複製が比較的簡単にできます。
しかし、NFTアートイラス作品はブロックチェーン技術を使うことで改変ができない一点物の作品となるのです。
『ブロックチェーン技術使用により、改変や改ざんが不可になる内容』
- 作品データー
- 製作者〇〇〇
- 著作者〇〇〇
- 所有者〇〇〇
NFTアートイラスト作品は誰も改ができない=オリジナル作品である証明ができ、作品としての資産価値が非常に高くなります。
一般的なアートイラスト作品は、複製できるため資産価値が低くなり、オリジナル作品である証明も難しいのです。
あなたのイラスト作品の資産価値を高めるために、「NFTアートイラスト作品」を制作しましょう。
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NFTの事例
ここからはNFTがどの分野で活用されているのか解説していきます。
NFTのアート分野での主な活用事例は以下の通りです。
- イラスト
- 漫画
- 動画
- 3DCG
イラスト
イラストは上記の通り、デジタルアートが主に注目されています。具体的には以下のようなものがあります。
101点の猿のイラストで構成されるNFTのコレクション「Bored Ape Yacht Club(退屈した猿のヨットクラブ)」が2440万ドル(約26.8億円)の高値で落札された。
引用:(https://forbesjapan.com/articles/detail/43271)
ポイント
この文面を見ただけだと高すぎるのではないかと思いますが、101点のイラストを用意した点を考慮すると正当に評価されているのではないでしょうか。
イラストではデジタルアートのみが注目されていますが、実物の絵画が落札された事例もあります。以下は絵画が楽されたものです。
その中での記載では、NFTアートの購入者はデジタルアートの所有権を有し、実物の絵画の所有については、販売者との交渉によるという。
引用:(https://www.viet-jo.com/news/social/210812083148.html)
NFTでは所有権とライセンスを手に入れることが出来るので、今後実物の取引も進んでいくかもしれないですね。
漫画
複製が多かった漫画にもNFTが参入しています。
集英社、NFT関連事業で『ONE PIECE』活版印刷作品を販売
引用:(https://coinpost.jp/?p=279450)
自分の作品を複製してほしくないという人にはおすすめですね。
動画
デジタルということで動画面でも有名になっています。
NBA選手のハイライト動画を使ったバーチャルカードは、一般的なものであれば10ドル(約1100円)以下で手に入る。だが、例えば最近ではレブロン・ジェームズのダンクのハイライト動画が21万ドル(約2330万円)で売買されるようなケースも出てきている。
アートと比べて安くなっていることが分かります。全てが高額というわけではないので、探してみるのもいいですね。
3DCG
3DCGとNFTのコラボも実現しています。
日本初のバーチャルスニーカー(NFT)が発売から9分で完売。価格は約140万円(5イーサリアム)
引用:(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000044158.html)
3DCGがNFTと組み合わさってこのような形となるので、もし自分の活動分野がNFTと関わっていないかを考えてみると面白いかもしれません。
クリエイターとNFTの関係とは?
ここからはクリエイター目線で、クリエイターとNFTがどう関係してくるのか説明していきます。
NFTは作品に価値を与えてくれるため、クリエイターにとってはプラスな面が大きいです。
普段から趣味でデジタルイラストを書いたり、商業目的で販売している方はNFT化することで、複製が出来ない唯一無二の作品を提供することが出来ます。
現在ではクリエイター向けのNFT販売サービスがあるので、よりNFTへの参入がしやすくなっています。有名なのは「NFT Studio」です。
引用:(https://creatorzine.jp/news/detail/1865)
ポイント
「NFT studio」は、NFT発行の流通で業界の発展につなげていきたいという考えを持っています。2次流通売買が行われた際、売買手数料の一部がクリエイターに永続的に還元されるという強みがあるので、知っておいても損はないですね。
この「NFT studio」を利用しているイラストレーターが話題になっています。
フォロワー約24万人の人気イラストレーター「kanju氏」の第2弾のNFTをNFTStudioにて販売。9月19日より1作品を販売開始!
引用:(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000041264.html)
フォロワー約18万人の人気イラストレーター「まさよ氏」のイラストをNFTStudioにて初のNFT化。9月12日より6作品を販売開始
引用:(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000041264.html)
このように、イラストレーターがNFT化している事例があります。
有名な方がNFTに参入しているので、参入障壁としてはそこまで高くはないイメージです。
NFTアートが稼げる理由
NFTアート販売で多くのイラストレーターが稼げている理由は、作品の希少性や価値を感じ購入してくれる人が多数存在しているからです。
さらに、価値の高いNFTアートは転売後、作者にロイヤリティが入る仕組みとなっているために、一度売れて終わりではなく継続収入があります。
また、NFTアートを海外のアートプロデューサーと取引することで、更に大きく稼ぐことも可能なのです。
ポイント
一般的なアート販売は多くが国内での販売となりますが、NFTアートの場合は世界中に向けて販売することができるため購入者も多くなります。
イラストや漫画が得意であれば、販売マーケットを日本から世界に目を向けてみませんか?
NFTアートを高額で売る方法
無名アーティストでもNFTアート作品を高額で売る方法があります。
海外受けする作品を制作する
海外では日本文化を取り入れた作品は人気が高く、高額で取引されることもあります。
例えば葛飾北斎の「富嶽三十六景」は大英博物館にて大盛況であることからわかるように、海外では「浮世絵風」のアートの評価がとても高いのです。
つまり、海外受けするNFT作品は比較的高額で売れるということになります。
NFTアートを高額で売る方法
- 購入者、ターゲットを外国人に設定する
- 商品にストーリー性を持たせる(関連作品)
- 希少性を持たせる
ポイント
購入者やターゲットを外国人に設定し、海外アートプロデューサーの目にとまると、作品をプロデュースしてもらえ、作品や作者の知名度がアップします。
また、作品の出品順にナンバリングしストーリー性や限定プレミア感を与え、ナンバーを増やし権威性をアピールすると希少性が高まりNFTアートが高額で売れます。
NFTアートは制作した時点ですでに作品価値が高いのですが、販売戦略を立てることで、さらに高額で売ることも可能です。ぜひ、参考にしてみてください。
NFTアートの始め方
NFTアートを始めるのはそれほど難しくはありません。
NFTマーケットプレイス(NFTアートを販売する場所)でデジタル作成したイラストや漫画をNFT化し販売するだけです。
『NFTアートの始め方』
- 仮想通貨の準備(コインチェック、ビットフライヤー等の仮想通貨取引所)
- MetaMask(メタマスク)の入手
- NFTマーケットプレイスへ登録
- NFTマーケットプレイスでNFTアートを販売
NFTマーケットプレイスによって、多少方法は変わりますが、これが一般的なNFTアートの始め方です。
あなたのデジタルアートや漫画の価値を高め、高額で販売できるNFTアートを始めてみましょう。
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仮想通貨の準備
NFTアートでの代金決済取引通貨の多くは「仮想通貨」です。
仮想通貨と言うと「ビットコイン」や「イーサリアム」「リップル」が有名ですね。
あなたも名前を聞いたことがあるかと思います。
『NFTアート代金決済で使用される代表的な通貨』
イーサリアムはスマートコントラクト機能を備えた、分散型アプリケーションプラットフォームであり、イーサリアムでスマホのアプリを作る感じですね。
そして、イーサリアム上で使われる通貨をEther(イーサ)と言い、ビットコインと同じような仮想通貨を言います。
スマートコントラクト機能とはブロックチェーン上でアプリの記録や契約の内容を保存することをいい、あらかじめ設定された内容で「自動的に実行」されるシステムです。
NFT作品としてイーサリアム上でアート作品を販売すれば、取引の利益がブロックチェーンに記録されます。
そのため購入者は、所有権を持っている(購入した履歴がある)ことや、作品が本物であることの証明が可能になるのです。
イーサリアムは仮想通貨取引所「コインチェック」や「ビットフライヤー」で購入することが可能です。
『イーサリアム購入方法(例:コインチェック)』
- 口座開設
- 入金
- 購入
3つのステップでイーサリアムを購入できます。
まずはNFTアート取引を可能にするため、仮想通貨イーサリアムを準備しましょう。
MetaMask(メタマスク)の入手
MetaMaskとは仮想通貨ウォレット(電子マネーを管理するソフトウェア)財布のようなものです。
ブラウザに拡張機能として導入し、いつでも仮想通貨の管理、送金、受け取りを可能にします。
イーサリアムでのNFT作品取引の場合、MetaMaskは必須になりますので、入手しておきましょう。
MetaMaskは、Google Chromeのプラグイン機能を使います。
- MetaMaskのダウンロード(公式サイト)
- MetaMaskをブラウザ(Google Chrome)拡張機能に追加(GET CHROME EXTENSIONをクリック)
- Chromeウェブサイトページから「CHROMEに追加」をクリック
- 確認メッセージ表示後「拡張機能を追加」をクリック
これでMetaMaskが入手できました。(MetamMaskがブラウザ右上に表示されます)
MetaMaskの設定は起動後に行います。
ポイント
設定方法は今回の記事では割愛させて頂きますが、Googleなどの検索エンジンで「MetaMask設定方法」で検索すると出てきますので、そちらを参考にしてみてくださいね。
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NFTマーケットプレイス紹介
NFTマーケットプレイスとは「NFTアート」を売買する場所のことを言います。
『NFTマーケットプレイスで行えること』
- NFTを作成・発行
- 作成したNFTを販売
- 販売されているNFTを購入
- 購入したNFTを販売
NFTマーケットプレイスは国内外に存在し、取り扱いコンテンツや決済通貨などの違いがあります。
自作のデジタルアートや漫画をNFTアート化し売買する場合、NFTマーケットプレイスへ作品の登録が必要です。
それぞれ特徴がありますが、今回の記事であなたにオススメのNFTマーケットプレイスを「2社」ご紹介します。
まずは、そちらに登録し、NFTアート販売に挑戦してみましょう。
Openseaの特徴と登録販売方法
NFTアート販売を始めるのなら、必ず登録しておきたいマーケットプレイスがOpenseaです。
Openseaは2017年12月に取引を開始し、アメリカニューヨークを拠点としたNFTマーケットプレイスになります。
Openseaは有名アーティストや著名人の作品が高額で取引されている実績もある、最もメジャーなマーケットプレイスと言えます。
『Openseaの特徴と登録販売方法』
Openseaの特徴
- 登録利用難易度:中程度
- 世界最大級NFTマーケットプレイス
- 出品販売:誰でもできる
- 出品手数料(ガス代):無料(初回のみ約5000円~15000円(仮想通貨イーサリアムにて支払い)
- ブロックチェーン:Ethereum(イーサリアム)、Polygon(Matic)
- 決済システム:イーサリアム
- 二次流通(購入商品を販売):MetaMaskとの連携が必要
登録前準備としてMetaMaskの入手とイーサリアムの準備が必要(10,000円ほど入金しておく)※NFT作成による出品の際、10,000円程度の手数料が必要のため(初回のみ)
OpenSea登録の準備
登録方法から販売方法
アカウントの作成(MetaMaskをあらかじめ起動しておく)
Sigh inをクリックしOpenSeaとMetaMaskを紐付けし登録完了
- 発行ブロックチェーン選択(イーサリアムでOK)NFTの作成※初回作成は有料、次回から無料
- 作成(MetaMaskと連動)
- プロフィールから登録作品の確認
- 商品画面を開く「売る」を選択し販売設定
- 販売するルールを決定
- 販売価格を決定
- MetaMask起動が起動したら「署名」をクリック
- 販売開始
イラストや漫画をNFT化し、高額で販売するのであればOpenseaへ登録しておきましょう。
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NFTStudioの特徴と登録販売方法
NFTStudioは2021年3月からスタートし、コンテンツやアート作品などをNFTアート作品として販売できる国内運営のNFTマーケットプレイスです。
NFTStudioはMatic Network社が提供するサービスを採用し、トランザクション手数料(ガス代)をNFTStudioが負担することで、アート作品等のNFT発行(NFT化)が無料になります。
『NFTStudioの特徴と登録販売方法』
- 登録利用難易度:優しい
- 日本のNFTマーケットプレイスで利用しやすい
- 出品販売:公認クリエイターのみ可能
- 出品手数料:無料
- ブロックチェーン:Polygon(Matic)
- 決済システム(商品購入):クレジットカード
- 二次流通(購入商品を販売):MetaMaskとの連携が必要
- 国内企業「CryptoGame」が運営するマーケットプレイス
NFT Studioの登録準備
- MetaMaskの入手(NFTStudioで購入作品を外部サービスで二次流通させる場合)
- MetaMaskへの入金必要なし(NFTStudioへの登録する場合のみ)
- クレジットカード
登録方法から販売方法
- NFTStudioサイト右上「ログイン」クリック。
- MetaMaskに接続後「署名」クリックでログイン完了。
また、SNS利用IDでのログインが可能です。
・Discord
・Googleアカウント
・LINE
・Twitter
イラストや漫画を販売する場合「認定クリエイター」への審査が必要になり、「認定クリエイター」審査合格後、作品を登録し販売することが可能になります。
海外NFTマーケットプレイスの利用や仮想通貨の準備に不安であれば、国内マーケットプレイスであるNFTStudioから始めるのも良いですね。
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NFTの今後は?
NFTの概要から活用例を紹介してきましたが、今後NFTがどうなっていくのかを解説していきます。
現在、NFTの法規制がまだされておらず、自分の制作物ではない作品でもNFT化することが出来てしまいます。
それくらいNFTは最近の話題となっています。
今後はこれらの取り締まりを強化し、アート分野では多方面のNFT参入が実現されるでしょう。
NFTは難しいというイメージがあっても、「NFT Studio」のようにより使いやすく参入しやすくなっているので取引量や取引人数が今後増加していくと考えています。ただ、
最大規模のノンファンジブル・トークン(NFT:Non Fungible Token)市場「オープンシー(OpenSea)」の1日あたりの販売額は8月に記録したピークの3億2300万ドル(約355億円)から、9月9日には約5200万ドル(約57億2000万円)まで低下した。
引用:(https://www.coindeskjapan.com/122215/)
という情報もあり、今後の動向についてはかなり興味深いものがあります。
もし今後新しい分野がNFTに参入したり、法規制が行われたりしたら、ニュースや取引量を見てみると面白いかもしれませんね。
NFTアートでイラストを販売しよう
NFTアートは作品価値を高くし、将来的に大きく稼いでいくことが可能になるため、得意なイラストや漫画をNFTアートで販売しましょう。
一般的な国内販売マーケットプレイスでは、作品を販売し終了ですが、NFTアートは作品が転売された場合、制作者、著作者にはロイヤリティが入るため稼ぎが増え続けます。
また、稼ぎが増え続けるだけでなく、あなたは作品制作者として知名度が高くなり、海外アートプロディーサーによるプロデュース依頼や有名アーティストや著名人と並ぶことも可能なのです。
NFTアートは比較的新しい市場ですが、今後、ますます需要が高くなります。
将来的に大きく活性化していくNFTアートの世界へ挑戦しましょう。
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