
最近、「日本リスキリングコーソシアム」という団体が発足したのをご存知ですか?
将来、企業や自治体などでデジタル変革が急速に進みIT人材が不足が課題となると予想されます。
その対策として、無料で受けられる講座を提供するなどし、デジタル人材を増やす目的で作られました。
また、リスキリング「学び直し」が注目され、プログラミングなどのITスキルを学び始めている人も増えてきています。
しかし、よく聞く「プログラミング」というものが「実際に何をするのか」ということを具体的に知らない方もいるのではないでしょうか。
この記事では初心者向けに、「プログラミングとは何か」と「4つのプログラミングの学習方法」を分かりやすく解説していきます。
プログラミングとは何か?

プログラミングは簡単にいうと「コンピュータに命令を与える」ことです。
例えば、スマートフォンを例にしてみます。 スマートフォンに付いている電源のボタン、これを押すとどうなるでしょう。
充電が切れてたり、壊れてたりしなければ、スマートフォンの画面がつきますね。
これはスマートフォンに「電源ボタンが押されたら画面をつける」という命令を与えておいたからです。
この「電源ボタンが押されたら画面をつける」という命令を「プログラム」と呼び、
このプログラムを作り、コンピュータに与えることを「プログラミング」と呼びます。
ちなみに、プログラミングを生業にしている方々を「プログラマー」と呼びます。
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IT人材は供給不足。だからこそ稼げます!

前述したように、プログラミングをするプログラマーやそれに関連した職業の方々、いわゆるIT人材が現在世界的に不足していることが問題になっています。
IT業界・IT技術の進歩はとても目まぐるしいです。
一昔前と比べたら、私達の生活には機械がどんどん増えていますし、また一つ一つの機械の性能もどんどん向上しています。
しかし、そのIT業界の目まぐるしい進歩に対して、IT人材も同じように目まぐるしく増えているのかというとそうではありません。
IT業界の進歩に対して、IT人材の増加が追い付いていないのです。
例えば日本では現在、IT人材が17.1万人不足しており、 2030年には78.9万人不足すると予想されています 。
もちろん日本だけではなくアメリカやヨーロッパ各国を始めとした様々な国でIT人材が不足しているといわれています。
人材不足ということは需要に対して供給が追い付いていないということです。
ポイント
つまりプログラマーにとっては売り手市場ということになります。
売り手市場ということは稼げるということです。
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プログラミングは小学生でもできる!

「どういうものかはわかったし、稼げるのもわかったけど、プログラミングを始めるのってハードルが高そう。
専門的な知識や機械が必要なんじゃないの?」と思っている方がもしかしたらいるかもしれません。
しかし、実はプログラミングを始めるのはそんなに難しくありません。
もちろん、数学や物理学などの高度な理系の知識は必要ありません。
小学校教育にもプログラミングが導入されるということからもわかる通り、「小学生レベルの知識」でも始めることができるのです。
道具もパソコンだけ用意できれば始めることができます。
また、最近ではスマートフォンやタブレットでプログラミングをすることができるアプリケーションも増えています (ただしプログラミングを学び続けていくなら、現状パソコンはほぼ必須ですが)
どうでしょう。プログラミングを始めるハードルがかなり低いことが分かったと思います。
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まずはプログラミング言語を選ぼう!

冒頭でプログラミングは「命令を与えること」だと説明しました。
この「命令を与える」ということを具体的にどうやっているかというと実は単純です。
先ほどのスマートフォンの例で説明すると、「電源ボタンが押されたら画面を付ける」という命令を書いた文章(プログラム)をスマートフォンの中に入っているコンピュータに書いておくだけなのです。
こうして書いておいた命令の文章をコンピュータが読み、
「電源ボタンが押されたら画面を付けなければいけない」と理解し、
実際に電源ボタンが押されたら画面が付くようになるのです。
プログラミングを学び始めるときに重要なのが、どの「プログラミング言語」を選ぶのかということです。
「プログラム」は、実は日本語や英語では書かれておらず、 この「プログラミング言語」で書かれています。
機械は日本語や英語といった一般的な言語がわからないので、 機械がわかる言語である「プログラミング言語」でプログラムを書いてあげなければいけません。
そして一般的な言語に日本語や英語のようにいくつも種類があるように、 プログラミング言語にもいくつも種類があるのです。
このいくつもの種類の中から、自分が学びたいものを決めるのが、
プログラミング言語の学び始めの第一歩となるでしょう。
では具体的にどのようにプログラミング言語を選べばよいのでしょうか。
これはずばり「やりたいことに合った言語を選ぶべき」です。
例えば、今流行りの人工知能(AI)を作れるようになりたいなら 人工知能向けのプログラミング言語である「Python」を選ぶべきです。
同じく流行りのVR(バーチャル・リアリティ)を作れるようになりたいなら「C#」、 スマホアプリを作れるようになりたいなら「Swift」というプログラミング言語を選ぶのが良いでしょう。
ただ単純にお金を稼ぎたいということなら、
一番市場規模が大きく求人情報の多い「Java」というプログラミング言語を選ぶのが良いかもしれません
(リクナビ https://next.rikunabi.com/ 2022年10月時点)。
上記に挙げたのは一例で、プログラミング言語にはいくつも種類があります。
どのプログラミング言語が何をできるのか、
一番自分のやりたいことに合ったプログラミング言語は何なのかを
きっちりリサーチしてから学び始めることが重要になります。
また、やりたいことが複数あるから複数個のプログラミング言語をマスターしたいという方もいるかもしれません。
勿論それは可能ですが、その場合でも、まずは一つに絞って学び始めるのが良いでしょう。
基本的にプログラミング言語はどれも似たところがあり、 一つマスターすると二つ目以降はより短い時間でマスターできると言われているからです。
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実際にプログラミングを始めてみよう!

学ぶプログラミング言語を決めたら後は勉強するだけです。
学び方にもいくつか種類がありますが、ここでは4つ選択肢を紹介させていただきます。
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1.プログラミングスクールで学ぶ

効率:☆☆☆☆☆ 費用:☆
恐らく一番効率良く学ぶことができるのはプログラミングスクールに通うことです。
プログラミングスクールはその名の通り、プログラミングを教えてくれる学校です。
プロの講師がその人に合った教材や教え方で丁寧に教えてくれます。
そして、何よりすぐに質問ができるというのが一番大きなメリットとなります。
ポイント
一人で、例えば教本などを使って勉強していると、わからないところが出てきたら
時間をかけて自分で調べ、解決しなければいけないわけです。
この自分で調べるという時間を短縮できるということは大きなアドバンテージになります。
ただし、デメリットは費用が掛かるという点です。
スクールによって値段は異なりますが、基本的には良いスクールほどかかる費用が大きく、一般的にかかる費用は十数万円~数十万円が相場です。
また、スクールに通う時間がかかるというのもデメリットの一つでしょうか。
自宅付近等のアクセスの良い場所にプログラミングスクールがなければ、効率は☆一つ分落ちるかもしれません。
費用は掛かってもいいから最速で学びたいという方におすすめしたい方法になります。
2.オンラインのプログラミングスクールで学ぶ

効率:☆☆☆☆ 費用:☆☆~☆☆☆☆☆
プログラミングスクールには実店舗型のスクールだけではなくオンラインのスクールが存在します。
ネット上で教材や動画を通して教えてくれるサービスや、チャットやメール等を使って教えてくれるサービスが多いです。
メリットは実店舗型のスクールと同じく、プロの講師が教えてくれて、かつ費用が実店舗型のスクールよりかからないという点です。
一般的にかかる費用は数万円~十数万円程度、場合によっては無料のこともあります。
さらに、家にいながら時間も気にせず受講できるというところも大きなメリットになるでしょう。
デメリットは実店舗型のスクールより、サポートに難があるということでしょうか。
例えば、実店舗型のスクールでは手を挙げて質問するだけですぐ解決する問題も、 メールやチャットで質問して返事が返ってくるのはしばらく経ってからということが多いです。
もちろんほぼリアルタイムで質問に答えてくれるオンラインスクールもないことはないのですが、 そうしたオンラインスクールは基本的に割高になってしまい、 実店舗型とそれほど変わらない料金になってしまうこともあります。
3.教本を購入し、独学で学ぶ

効率:☆☆☆ 費用:☆☆☆☆
次はプログラミングの教本を購入し、独学で学ぶという方法です。
メリットは値段が安いということでしょう。
教本には数千円~一万円程度で購入できる物が多く、スクールに比べれば安価にプログラミングを学ぶことができます。
デメリットは当然質問ができないことです。
また、自分に合った教本を見つけることが難しいということもデメリットの一つでしょうか。
注意ポイント
本屋で軽く立ち読みした程度で中身の良し悪しはわからないことが多いため、
ネットのレビュー等を参考に自分で判断する必要があります。
4.インターネットを利用し、独学で学ぶ

効率:☆~☆☆☆☆ 費用:☆☆☆☆☆
最後はインターネットを利用し、独学で学ぶことです。
情報社会となった現代ではインターネットでちょっと検索するだけで様々な情報が山のように出てきます。
もちろんプログラミングのやり方や学び方についても例外ではありません。
このやり方の一番のメリットはやはり費用でしょう。
ほとんどの場合無料で学ぶことができます。
デメリットは情報が散乱しすぎていることです。
注意ポイント
プログラミングに慣れてくれば自分に必要な情報を選んで取捨選択することで非常に効率良く学ぶことができますが、
初心者の方ではなかなかそうはいきません。
自分に必要な情報を探すのに時間がかかってしまい、勉強の効率が落ちてしまう可能性があります。
こちらの記事も参考に
自分に合った勉強方法でプログラミングを学ぼう!

さて、幾つか勉強方法を挙げさせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
もちろん今回挙げた4つの方法から絶対に一つ選ばなければいけないというわけではありません。
いくつか選んで組み合わせて勉強するというのも良いですし、全く別の方法で勉強したって良いです。
一番重要なのは「やりたいことに合った言語を選ぶべき」ということです。
まずはプログラミングでやりたいことを考えて、それに合った言語を探してみてください。
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