
年々リアルさを増していくゲームの世界。
最新ゲームに至っては、映画なのか実写なのかもはや見分けがつかないレベルで作りこまれていますよね。
中でもレーシングゲームのグラフィックの進化はすさまじく、人気のグランツーリスモシリーズでは操作感も映像もかなりリアルです。
ゲームセンターでは実際の車に乗っているかのような体験ができる機種があり、リアリティのある操作感を体験できます。
そんな超美麗なレーシングゲームを家庭でプレイするとなると、ゲームセンターのようなハンドル型のコントローラーではないせいか、迫力も操作性もイマイチだと感じている人は少なくないでしょう。
レーシングゲームをするなら、やはり実際に運転している感覚を得たいものです。
そこでおすすめするのが、家庭でも使えるハンドル型コントローラー、略して「ハンコン」です。
ハンコンを使えばよりリアリティのある操作が得られます。
本記事では、通常のコントローラーでは味わうことのできないハンコンの魅力について徹底解説していきますので、より快適な環境でレーシングゲームをプレイしたいなら必見ですよ。
そもそもハンコン(ハンドルコントローラー)って何?

そもそもハンコンとは、家庭でもゲームセンターのような操作感が味わえるハンドル型のコントローラーで、自動車のハンドル、ステアリング部分に似せた動きをするように作られたレーシングゲーム用のコントローラーのことです。
古くは初代のプレイステーションやセガサターンの時代から販売されており、ステアリングコントローラーとも呼ばれています。
ハンドルだけでなく、アクセル、ブレーキペダルがついているものがあります。
ハンドル部分にモーターを内蔵している商品もあります。
路面状況、走行状況に合わせてモーターがハンドルに負荷を与えて、ハンドルが回りにくくなるような抵抗感をハンドルに加えるのです。
すると、実際に運転しているかのようなハンドルの感触を得られるわけですね。
このような内蔵モーターで、ハンドルにリアリティのある感覚を生み出す仕組み。
これはフォースフィードバックと呼びます。FFBと略したりもします。
ポイント
たとえばカーブに差し掛かった時に、ゲーム上のスピードに合わせてハンドルに負荷がかかって、より現実味の高い運転を楽しめる仕組みなのです。
高級車にある実際の部品のようなデザインであったり、実機と同じような操作感を再現して、リアリティーをとことん追求しています。
ハンコンの特徴と魅力

最大の特徴はなんといっても見た目ですよね。
家庭用のレーシングゲームをハンドルで操作するなんて、当時ではかなり画期的で斬新な発想でした。
ハンドルの中央部分に〇や×などのボタンと十字キーが埋め込まれており、ハンドルを回しながらボタン操作ができるので、レーシングゲームでは無類の強さを発揮します。
価格はピンキリですが、1万円台から10万円以上のものまで幅広くラインナップが用意されています。
このように、様々な方法で高い操作感の向上を図っているわけですが、それによってどんな利点があるのでしょうか。
もっと詳しく見ていきます。
ハンコンの方が操作性が高い
ハンコンの魅力はやはり操作性にあります。
前述したとおり、通常のコントローラーではむずかしい、ボタンを押しながらハンドルを切る(例:シフトダウン+アクセル半オフ+ブレーキ)などの操作が非常に楽です。
シビアなコーナリングなどもハンコンの方が直感的にできるので、レーシングゲームが苦手な人でも割と早い段階である程度操作に慣れることができます。
このように、通常のコントローラーでは得ることのできない操作感を味わえるのは、ハンコンならではの魅力と言えるでしょう。
リアリティーと没入感
レーシングゲームは様々な方法でリアリティの向上を図っています。
今回紹介するハンコンでいうなら、ハンドルやペダルなどの実際の操作感を得ることでリアリティを向上させています。
そして、画面にバーチャルリアリティを導入して、没入感を高めています。
レーシングゲームの中で、運転中に風が吹いたりして、実際に運転する感覚を得る機種もあるようです。
ポイント
たとえば、ハンコンを使ってバーチャルリアリティーを体感できるゴーグルをつけながら、ゲーム状況に合わせて風が吹く仕組みを使うとします。
すると、実際にF1ドライバーが感じている風や、ハンドルの負荷、路面状況を感じ取れるわけです。
ここまでくると、本当に車で運転しているかのような気分になれますね。
ハンドルの切れ角が、普通のゲームコントローラーよりも深い
ハンコンは、通常の付属コントローラーよりも切れ角が深いです。
そのため、カーブに差し掛かった時により鋭角に曲がれます。
レーシングゲームのタイムを上げたいというだけなら、ハンドルに負荷がかからない分、ゲームコントローラーのほうが楽なのかもしれません。
ポイント
しかし、この切れ角が深い、鋭角に曲がれるという点は、ゲーム攻略という意味でも、普通のコントローラーよりも優れている部分です。
機種によって切れ角が異なる場合があるので、あらかじめチェックしましょう。
いつものプレイがゲーセンのように楽しくなる
ゲームセンターに慣れ親しんだユーザーだと、家で同じレーシングゲームをしていてもイマイチ迫力を感じない、うまくプレイできないという人もいるはずです。
理由としては、ゲームセンターならではの独特な空気が家にはなく、普通のコントローラーをもってプレイするという、プレイ環境に大きな違いがでるからです。
前述したとおり操作性の悪さも相まって、なおさらつまらなく感じてしまうかもしれませんね。
だからこそハンコンが大いに活躍してくれるんです。
ポイント
100%ゲームセンターの環境とは言えませんが、ハンコンを握るだけでレースの臨場感を体感できますし、操作もよりシビアになります。
家庭でレーシングゲームを最大限に楽しみたいなら、ハンコンはもっていて損はしません。
eスポーツの標準コントローラー
近年人気のeスポーツ。
このeスポーツの選手になるのが夢だという人はいませんか。
eスポーツの選手の中で、多い人は年収1000万以上稼げるそうです。平均で500万近くになります。
厳しい道かもしれませんが、チャレンジするという人もいるでしょう。
このeスポーツに挑戦するのが夢、という方はぜひハンコンで操作してみてください。
ポイント
なぜなら、eスポーツでレーシングゲームを競技する際に、プレイヤーはハンコンで操作することが多いからです。
ハンコンでの操作に慣れておくためにも、購入したほうがいいでしょう。
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ハンコンにはデメリットもある

レーシングゲームには必須とすら言えるハンコンですが、実はしっかりデメリットもあります。
それぞれ詳しく解説していきますので、あなたのプレイ環境にあてはまるかどうか、ぜひチェックしてみてくださいね。
操作音が意外と大きい
通常のコントローラーの場合、操作時にボタンを押す「カチャカチャ」という音が鳴ると思います。
それほど大きな音ではありませんし、聞きなれたせいか不快には感じませんよね。
しかし、これがハンコンになると、ハンドルを回す際の駆動音が大きく、耳障りに感じてしまうかもしれません。
ただ、所詮は慣れの問題なので、早ければ数時間、遅くても数日で気にならなくなるでしょう。
逆に操作がむずしく感じることがある
既存のコントローラーに慣れ切ったプレイヤーにとっては、逆にハンコンの方がむずかしく感じてしまうこともあります。
使い慣れた握り、ボタンの位置、力加減など、そもそもが、まったく別の形のコントローラーを握って操作するわけですから、合う・合わないは絶対にでてくるものです。
とはいえ、ハンドル型ということもあって、回すだけで車体のコントロールができる恩恵は大きいので、このデメリットに関しても結局は慣れの問題と言えそうです。
ハンコンって高い?
ハンコンは高いというイメージはありませんか?
たしかに、かつてはかなり高い傾向がありました。
現在でも、高機能のものは10万円以上するものもあります。
しかし、中には1、2万円ほどの安い機種でも、FFB機構の付いた機種が入手可能です。
また、フリマサイトなどで、中古品を買うという方法もあるでしょう。
調べてみれば、意外に安く入手できるかもしれません。
全体として、手ごろな価格帯になりつつあります。
収納場所に困る
ハンコンの最大のデメリットは、ずばり大きさと重さです。
重さは、最高級クラスのものは10キロを超えるものもあります。
大きさは、ハンドルの直径だけでも30センチから40センチのものが多いです。
普通に一般家庭の床に設置したら、家族に煙たがられる可能性はあるかもしれません。
通常のコントローラーのように、使い終わった後に気軽に収納することができない大きさのため、収納スペースの確保が必須となります。
また、見逃せないのが重さで、見た目通りそこそこ重たいので、いちいち使い終わった後に戻すのも、使うときに出してくるのもかなりめんどうです。
プレイ後にそのまま置いておける広いスペースがあったとしても、高さがあるのでかなり邪魔になります。
もともとプレイ後にゲームを収納する習慣化ができているのであれば、問題ないとは思いますが、放置スタイルのプレイヤーにとっては厄介なデメリットかもしれません。
ポイント
しかし、クランプなどでゲーミングデスクに固定することが可能な機種もあります。
また、ハンコンを収納できるゲーミングデスクも販売されています。
このように、ゲーミングデスクを工夫すれば、大きなハンコンも、邪魔にならずに扱えます。
ハンコンを選ぶポイント

ここまで読んでいただいたなら、ハンコンにかなり興味を持ってもらえていると思います。
しかしハンコンと一言で言っても、各メーカーから販売されており、どれを選んで良いのか分からないはずです。
価格も決して安いものではないので、どうせ買うなら失敗したくないですよね。
そこで、どこに注目すべきかハンコンを選ぶポイントを紹介します。
ハンドルの切れ角が深いもの
ハンドルの角度が900度を超えると、性能が高い商品です。
テレビなどでよく見かける、F1レーサーがカーブに差し掛かった時にハンドルを素早くクルクル回している姿を、家庭で再現できます。
価格が安いものはこの角度が小さくなります。
FFB(フォースフィードバック機構)があるか
FFBについては、ゲームの攻略という観点からは、ハンドルに負荷がかかるので、狙いが定めにくいなど、必ずしもメリットとは言えないかもしれません。
しかし、単にタイム向上だけがレーシングゲームの醍醐味ではないでしょう。
路面状況を再現するFFBの有無は、レーシングゲームの面白さには大きな影響があります。
FFBがもたらすより高いリアリティのある操作感はぜひ取り入れてほしいです。
音が静かなもの
一般家庭で、ギアチェンジや、ペダルの音が大きかったりすると、家族に迷惑をかけてしまうかもしれませんね。
なるべくなら、家族に理解が得られるゲームプレイを心がけたいものです。
静音を売りにした商品もあります。
こういったものを買うと、騒音対策になるかもしれません。
ペダルが実機に近い数だけある
ペダルがたとえば二つだけだと、クラッチがないなど、実際の機体と異なる操作感になってしまうかもしれません。
ゲームソフトによって違うかもしれませんが、なるべくなら実機に近い数だけペダルがあるものがいいでしょう。
公式ライセンスが付いた商品
プレイステーション公式ライセンス、Xbox公式ライセンスなど、公式ライセンスがついていれば、使いたいゲーム機種に対応が保証されているので、安心できます。
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おすすめのハンコン機種

次におすすめのハンコン機種を選んでみましたので良かったら参考にしてみて下さい。
接続方法は二種類
Xinput
- パソコンやXBOXの接続方法
- 比較的新しい接続方法
Directinput
- PS4、Nintendo Switchなどの接続方法
- やや古い接続方法
二種類の接続方法に対応していれば、複数の機種にも対応可能な場合があります。
Logicool G ロジクール G ハンコン ステアリングコントローラー G923
Logicool Gは、ゲームコントローラーというジャンルでも、ハイスペックで、かなり世界的に認知されていて、信頼度の高い製品です。
FFBが搭載されています。PS5にも対応。PCも対応しています。
レーシングホイール エイペックス for PlayStation®5 PlayStation®4 PC
こちらはプレイステーションのライセンス認証を得ている商品です。
プレイステーションを中心にプレイする方はこちらを購入すると不具合が少ないでしょう。
Xinputを搭載しており、PC接続も可能です。
Thrustmaster スラストマスター TS XW Racer SPARCO P310 Competition Mod ステアリングホイール
このスラストマスターから出ている商品は、主にXboxやPC向けの製品です。
FFBが搭載されています。内蔵モーターの性能が高く、ハンドルに伝わる操作感のリアリティの高さが売りです。
Playseat® Challenge Black
これは、ハンコンを固定できるシートです。
ハンコンを固定したまま折りたためるシートになっています。
折りたためるので、使い終わったらタンスにしまうことも可能ですね。
Thrustmaster スラストマスター TH8A Add On Shifter マルチプラットフォームシフター
シフトレバーです。
シフトレバーもあるとより実機の操作感に近づけることが可能です。
フルメタルの製品で、高い耐久性を売りにしています。
PC USB ハンドブレーキ 3506-BLACK
丈夫なつくりのハンドブレーキ。
メタル製のつくりが安定感を増します。
より高いリアリティを求めるなら、ぜひ購入してみましょう。
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ハンコンがあればレーシングゲームはもっとおもしろくなる

いかがでしたでしょうか?
ハンコンを買えば、実際の車を運転しているような操作感が得られます。
そして、ハンドル以外の部品の再現や、体感の再現によってリアリティを高める様々な工夫がされていることなども、お伝えできたのではないでしょうか?
レーシングゲーム自体、F1レーサーのような「レーサーと同じ体験をしたい」というゲームだと思います。
ならば、よりレーサーが運転している環境に近づけるのが、よりレーシングゲームを楽しむ一番いい方法ではないでしょうか?
まずゲーム感覚がまるで違いますし、ゲームセンターのような操作感で自宅でプレイできるので、何時間でも楽しむことができます。
ゲームセンターに通う手間とコストを考えたら、手の届く範囲のハンコンを購入してもそれほど大きな差はありません。
かなりのお金がかかってしまいますが、ハンコン、シフト、ペダル、レーシングチェアのすべてをそろえることができれば、もはやゲームセンターに行く必要がなくなるかもしれませんね。
これを機に、検討してみてください。
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